「美原中学校を見守るおやじの会」の解散について

                令和5年6月10日

会員の皆様へ

「美原中学校を見守るおやじの会」の解散について

 2003年(平成15年)7月13日に結成した「美原中学校を見守るおやじの会」は、「地域の青少年を非行から守る。非行に走らせない。」を合言葉に、おやじの会への入会や退会も任意とし、活動も一切強制的なものはなく、手が空いている人がその範囲で活動してもらうことを基本に、細く長く活動を続けてまいりました。
その結果、20年間活動を継続することができました。
定期的な活動としては、毎月のパトロールは、当初は第2、第4土曜日の午後8時から、中学生たちが集まっている繁華街や公園、ゲームセンター等の巡回を続けてきました。パトロールの際には、公園内のごみ拾いも行ってきました。
毎年7月、8月に自治会が行っている夏まつりに、学校の先生方と合同でパトロールを実施してきました。
不定期な活動としては、PTA恒例の除草作業時には、グランドの排水を良くするためにU字溝に溜まった泥の撤去や、PTAのバザー時には、焼きそば作りの協力を行いました。
おやじの会が作る焼きそばは大変好評でした。
おやじの会と先生方との交流を図ることからはじめた親善ソフトボール大会では、野球部の生徒が審判をしてくれました。先生とおやじたちが楽しそうに試合をしている姿をこどもたちに見せることで、おやじの会が身近に感じてくれたと思いました。
コロナ前までは、先生方とおやじの会の親睦を深めた懇親会も毎年企画し、先生方に、おやじたちが支援しているから安心して授業に取り組んでほしいという想いも伝えてまいりました。
会員の方のご尽力によりホームページを開設し、大変充実したホームページを運営することができました。
結成以来、美原中学校の7人の校長先生からご指導をいただきながら、様々な事業を企画し、実施してきたわけですが、ここ数年、おやじの会設立当時から関わってきた会員から、おやじの会の今後のあり方を検討してはどうかとの声があがってきました。 こうした声に対応するため、昨年から役員会を開催し、発起人を含めた会員の皆様、校長先生、教頭先生にもご出席いただき、ご助言をいただきながら、これからのおやじの会の今後のあり方を検討して来ました。

役員会での意見としては、
・発足当時の規約では、「地域の青少年を非行から守る。非行に走らせない。」が合言葉であったように非行防止が大きなテーマであったが、今では学校は落ち着きを取り戻したのだから規約との整合がとれていないようである。
・会員も新規会員が減少し、年々パトロールへの参加者も特定の会員だけである。
・20年近く続けてきたので、会員がおやじからおじいちゃんになってしまった。
・新規会員を積極的に募り、中学生のいる父親が、おやじの会を運営すべきである。
・今は学校が落ち着いているが、こうした会は立ち上げることや運営を継続することが難しいのだから解散はしない方がよい。
・PTAの活動が負担になっている中、保護者に活動を引き継いでもらえるのか。
役員会では今後について、解散や継続に肯定的な意見が様々ありましたが、20年間、こどもたちのために頑張って続けてきてくれた会員の中から、解散やむなし、我々の活動を新しい方々に引き継いでいきたいとの声が多かったため、一つの区切りとして2023年度(令和5年度)をもって、会員の高齢化、新規会員の減少等を理由に、おやじの会の活動を終えることにしたいと思います。
近年、美原中学校は関わっている皆様のご努力により、20年前と比べて全く違う学校のようになりました。
最近ではパトロール中にも美原中学校の生徒と接する機会もほとんどありません。 しかしながら、美原中学校に特化したことではありませんが、いじめや不登校、非行化による問題も待ったなしの状況だと思います。
学校に刃物をもった見知らぬ人物が侵入したりし、学校は安全な場所ではなく なってしまいました。また、モンスター・ペアレントの問題など学校も頭を悩ませていると思います。
こうした諸問題は、学校の先生方だけでは解決できるものではないと思いますので、これからもますます保護者や地域の皆さんの協力が必要になります。
先生方に安心してこどもたちと向き合っていただくために、学校へのサポートは保護者や地域として避けては通れない課題であると思います。 そのために、協力は惜しみませんので、今の時代に合った学校へのサポートができる会を作っていただきたいと願うばかりです。

 最後になりましたが、今まで「美原中学校を見守るおやじの会」を支えていただ いた全ての皆様に御礼を申し上げます。長い間、ありがとうございました。

美原中学校を見守るおやじの会
会長 北 健志